夏の空気。



「……ごめん。唯理さん」



雲一つない朝の空。



「——私ね。夏休みが終わったら、東京の学校に転校するの」



今日はきっと今までで一番楽しい日になる。



「……だったら、今度はアタシのワガママに付き合ってよ」



アタシのワガママを彼女は受け入れてくれるだろうか。