この頃の日の出はだいたい7時。 5時に真ん中の休憩所について、そこからは緩やかになるのでゆっくり歩く予定だ。 「やっ……やっと半分……」 そうして休憩所に手をかけたが、同じく初日の出を見にきた他のお客さんでいっぱいだった。 悠「あー、いっぱいかぁ。だよなぁ……。綾音、寒くない?ここで朝食べることになっても」 悠太は鼻を真っ赤にしながら聞いた。 寒そうなのは、悠太なのに。 いつも当然のように私に笑ってくれる。 当然のように私のことを心配してくれる。