油断ならないコイゴコロ




半目になったタレ目君は無視して話を続けることにする。

「で、三つ目だけど。これは2パターンあるんじゃないかと。
普通に告白して付き合う場合と…当事者の気持ちを無意識に拒否している場合。」

「…」

逸らされた視線にどんな意味があるのか、私はそれを知っている。

だって、ずっと近くで見てきたのだ。


「まあ、こんな風に整理してみたわけだけど。」

「…それがどうして分からないって結論になるんだよ。」


またアイスコーヒーをストローでかき回す。
しかし氷は完全に溶けて、きっともう温くなっているだろう。

私は温くなったミルクティーを一気に飲みほした。そんなことしたところで、もて余した感情が消えてなくなることはないけれど。

一回くらい突っぱねたってバチは当たらないだろう。


「だって私は"例えばの話"の当事者じゃないから。」

「だっ、仮定の話って」

「私が仮定したのは親友と好きな人の気持ちと関係性だけ。当事者についてはあんたも触れてなかったでしょうが。」

「…」