アイスコーヒーに落とす視線には、僅かに照れが滲んでいる。
「なるほどなるほど。」
「なにそのニヤニヤした顔。…もういいからなんか意見出せ」
「分からない」
「はあ?」
ここまで喋らせておいてどういうつもりだ。とタレ目君の目は語っている。
そりゃそうなりますよね。
だけどさあ。
この先の話は全部分かりきっていて、全然分かりたくない話なんだ。
「まあまあ。仮定の話をしよう。」
「…」
「ざっくり3パターンあると思うんだけど。
ひとつ目、親友が好きな人の気持ちには気づいていないけど当事者の気持ちを知っている場合。
二つ目、親友が両方の気持ちを知っている場合。
三つ目、親友が好きな人の気持ちのみを知っている場合。」
「まあ分かるけど…それさ」
「うん。問題は親友に、好きな人への恋情があるかどうか。まあ両方知らないって可能性もあるけど、性格上これはないとしよう。」
「…それで?」
「仮に親友に気持ちがあるとして…ひとつ目と二つ目はきっと親友は好きな人を譲ろうとするんじゃないかな。」
「根拠は?」
「…ぶっちゃけ仮定の話だからね、深くは考えてない。」
「おい」

