温かい飲み物を飲んだはずなのにお腹の底は冷えきっていて、私はゆっくり腕をお腹に回した。
「その子はいい子なの?」
これは最終確認だ。本当は誰のことなのか、私はいやというほど分かっているけれど。
「…いい子だよ。」
「ふーん。」
やはりこの人は分かりやすい。
例えばの話をしているのに、タレ目は優しくこぼれ落ちそうなほど緩む。
そして、その女の子は私のよく知る"あの子"しかあり得ないのだ。
「言わせといて反応薄いってどうなの?」
「まあまあ。だって親友の設定聞いてないし。」
「それこそ本当に設定いる?」
「いるんですよ。だって親友の設定ないんじゃ天秤にかけられないでしょうが。」
そろそろ私の目論見に気づいているだろうタレ目君だったが、意外にも、というかここまで話してしまったのだからという思いが強いのだろう、ため息をつきつつ設定を話した。
「…コミュニケーション能力高くて、」
誰とでも話せて、人の感情に敏感で、
周りに凄く気を使えるから正反対のマイペースな奴とも親友やれてる
「…タイプ、みたいな。」

