私は急に動転し、カアアっつと頭に血が登り、90度のお辞儀をしたあと、一目散に走り去った。

後を振り返ることもなく…

バカ!バカ!私のバカ!やよいのバカ!

「お疲れさまでした」「センパイ、カッコ良かったです」ぐらい言えなかったのか!

グスン…情けなくて、涙が出てきた。

結局、ずぶ濡れになった私は、お母さんに電話して、車で迎えに来てもらった。

翌日、高熱を出して、学校を休んだ。