「ごめんっ…なんも気づけなくてごめんっ…」 修二のかすれた声が耳元で聞こえる。 「なんで…修二がっ…謝るの?」 修二のぬくもりに包まれながらわたしは声を振り絞る。 「守れなかった。」 修二の声がどんどんと震えてくる。 「玲を守れなかった。」 わたしはそれを聞いて、うっすらと笑みを浮かべた。 「修二は…来てくれたじゃん…ありがと…う」 「っ…玲っ…ごめん。本当にごめん。こんなんになる前に、俺が守るべきだった…っ。」