「…ななちゃん、私、ドMなのかもしれない…」
「へ?何急に」
月曜日。私はよくわからない気持ちをななちゃんに吐き出すことにした。
「あんな悪魔みたいなやつね、ムカつくし、わがままだし、変態だし、本当にありえないの人として。なのにね、ほっぺ潰されてにやけちゃったし、パシリにされたのに嫌じゃなかったの!もうこれMだよね!?そうだよね!?」
「…うん、とりあえず落ち着こう?」
思わず立ち上がってしまった私をなだめるようにななちゃんは手のひらを向けてくる。
私は椅子に座りなおして、ななちゃんの返事を待つ。
「…そっか、この子は恋したことないもんね…」
「へ?」
ぼそっと呟いたななちゃんの声に、私は首をかしげる。恋?
確かにしたことはないけど…ていうかそんなことしてる暇なかったし。
「まあでも理想とかはあるよ?年上で、高身長で、そこそこ顔が良くて、優しくて、器が大きくて、収入が安定してる人かな。」
まあそう考えると悠人さんとかは結構理想かも…
紳士的なあの笑顔を思い浮かべてうっとりする。


