「朔弥様、私元気ですよ?」
「は?でも悠人が…」
「それ、悠人さんの冗談ですよ」
「は!?」
変なの。
さっきは朔弥の言葉で傷ついて、落ち込んでたくせに、今は逆に嬉しくて笑いが止まらない。
「くっそー、あいつ…お前も笑ってんじゃねえよ」
いつも通り、手でほっぺを両側から挟まれる。
朔弥の頬が少しだけ紅いのに気づいて、さらに心が軽くなる。
「朔弥様、これ癖ですよね」
「あ?」
解放された頬を撫でながら言う。自然と頬が緩むのは、なんでだろう。
「…くそ、無駄な体力使った。おい、タピオカ入りスムージー買ってこい。」
「は!?今窓拭きしてるんですけど」
「あ?そんなの後でやれよ」
怒られるのは私なんですけど!!
…でも結局行くんだよね、私。命令だからしょうがないんだけどさ。
そしてなぜか、あんまり嫌じゃない自分がいたりするんだよね。


