私はひたすら窓拭きに没頭した。 こうやって窓を拭くみたいに心からも余計な気持ちを排除すればいい。 手に力を込める。なくなれ、なくなれ、なくなれ。 そう思っているのに… 「なんで…」 なんで、なくならないの… 「おいっ!」 突然腕を強く引かれ、雑巾を落とす。 …目の前には、肩で息をしている朔弥がいた。