「で、どうだったの?朔弥さまとの初めての夜は…」
「ぶっ…ゴホッゴホッ」
ななちゃんの唐突な言葉に私は思わず飲んでいたミルクティーを吹き出しそうになった。
「な、な、何言って…」
「え!?まさかまだなの!?あの御曹司が?」
「キス、は、したけど…」
信じられないというような顔で私をみてくるななちゃん。
そうだよね、私も信じられないもん。
もっと、甘々になるのかと思ってたのに…
「ななちゃん、私、幻滅されたかも」
「え?」
「キス以来、本当に何もしてこない。ハグも、手も、なにもだよ…?」
やっぱり私の魅力が無いから?
朔弥は今までいろんな女の子たちと…
いやだ、考えたく無い。


