根本さんの呼びかけで大広間に集められた使用人はざっと20人程度だった。


「今日から働かせていただきます、桜田日向子と申します。精一杯努力していきたいと思います。よろしくお願いします!」


私の挨拶が終わると、根本さんから軽く説明をされた。


メイド、執事、ボディーガード、運転手、庭師などなど…


「さあ、紹介は終わり。みなさん、桜田さんが困っていたら、積極的に教えてあげること!いいですね」


「「はい」」


やはり貫禄のある根本さん。きっとあの御曹司がちっちゃいときからいるのだろう。


「では各自持ち場に戻りなさい。」


その声で皆いろいろな場所に戻っていく。


「あなたも行きなさい」


「…はい」