朔弥やみんなが脅すから、どんなに怖い人が来るかと思ったら… 私は内心ホッとする。 「あれ?君は見ない顔だね?」 不意に社長の目が朔弥の隣にいる私に移る。 「桜田日向子です!半年ほど前からこのお屋敷で働かせていただいてます!」 私はそう言って頭を下げる。 「…朔弥がメイドを雇っているというのは本当だったんだね?」 そっと顔を上げ、私は固まる。 柔らかい表情で微笑むその顔の裏に、さっきまではなかった得体の知れない何かが確実に潜んでいた。 私は圧倒されて何も言えなくなる。 …こ、怖い…