「朔弥様、橘さんのこと嫌がってないと思うよ」


前、廊下を通った橘さんを見た時の顔はとても優しかった。


それに、もし嫌ならあの人だったらクビにすると思うし…


「ありがとう、でも慰めてくれなくていいよ」


「そんなんじゃ…」


「それに、譲るわけじゃないからね」


「…うん、負けない。」


「じゃあ、おやすみ」


それだけ言って、橘さんはさっさと行ってしまった。


やっぱり、かっこいいな…


私も、もっと想いをぶつけよう。


大好きって、伝えよう。