「今日も見た?」 私はそっと頷く。 朔弥は無言で私を離さない。 気づいたら、目から涙がこぼれ落ちていた。 母の命日に泣いたのは初めてだ。 今まで絶対、今日だけは泣かないって思ってたのに。 朔弥の近くにいると、熱くなって、無性に苦しくなって、何故か泣きたくなる。 一番弱い自分になってしまう。 この人に、剥がされる。そんな感覚。