「今日は珍しく早いんだな」 聞き慣れた声、頭に伝わる大きな手の感触。 「…おはようございます、朔弥様」 私の中の何かが熱くなる。 「はよ」 大好きな人におはようって言えることは、すごく幸せなことなんだって最近気付いた。 特別じゃなくていい、メイドと主人という関係でもいい。そばにいたい。 私の気持ちも知らずに、朔弥はさっさと離れて席に着いてしまう。 少しだけ、それが悲しい。 どんどんわがままになる自分がいる。