「…いいえ、戻りません。」 そばにいたい。そう思ったことに嘘はないし、後悔もない。 「それに、私といたいって言ってくれましたもんね!」 「…あ?」 朔弥の首元に汗が流れたのを見て、私の顔はついにやけてしまう。 「調子乗ってんじゃねえぞ、別に好きって言ったわけじゃないからな?」 そっぽを向いた朔弥の耳が、少しだけ赤い気がした。