大広間に入ると、朔弥様がすでにいた。 「あ…さくやさ…」 呼ぼうとして、口を閉じる。 …橘さんも、一緒だ。 いつもの無表情じゃなくて、少し赤くなった顔。 かわいいなって、思ってしまう。 朔弥も笑いながら話してて。 2人の間に流れる空気から、どれだけ心を許し合っているかがわかる。