メガネ地味子の隠した事情

「二学期入ってから、俺なりにちゃんと好意を示しつつアピールしてたと思うんだよね。それで文化祭では準備から当番まで同じ持ち回りになる様にして近くに居ただろ?他の男だと距離作るけど、最初あったものが俺にはもう今は無いだろ?一ノ瀬慣れたよな?俺的には一ノ瀬の懐にやっと入り込んだかなと思ってるけど、どうだ?」


そう言う高山くんは確信犯の顔をしている。


確かに二学期入ってからやたらと話し掛けられるのは分かってた。

でも人気の高山くんから声をかけられると周りの女子の目が怖くて最初はそそくさと逃げ回ってた。


でも文化祭準備当たりからは忙しさと同じ準備班とかだったから避けるも逃げるもなく一緒に居て慣れてきてたのは事実。


それを狙ってやってたとは、知らなくてびっくりしてしまったし。

好意をあからさまに言葉にして言われてやっとこ気づく私は沙織ちゃん瑞穂ちゃんが言うように鈍いのだろう


そして、遠慮なくストレートに言うことにした高山くんは現在イケメンを最大限に活かされた甘い表情で私を誘っている。


もうキャパオーバーで思考停止してしまう。


「ね?こんだけの人を前に貰って出掛けないわけには行かないよね?」

首をかしげつつ微笑みながらいうけど、その目は肉食系の動物が獲物捉えた目と一緒。

逃がさない感がガッツリと溢れてるよ。


私レベルが逃げれるわけがない。
これは外堀埋められたのと一緒だ。

退路なしの絶体絶命、追い込まれた獲物である。


「そうだね、頂き物は活用しなきゃね。行きます。」


そう、私にはYESの選択肢しかそもそも無かったのである。