「なぁ、あんた!」 顔が良く見えない距離から私は声をかけられた。その声に一瞬胸が高鳴ったのを覚えている。 「〝サキ〟に〇〇がブスマヌケって言ってたって言っといてよ!」 けど、すぐ叶わぬ恋だとわかった。 「りょーかい!」 サキはクラスで一番の美女。しかも人当たりもよく、優しい。 この時、知らぬ事だと思わずちゃんと名前を聞いてればよかった。 今になってこんなに苦しむと思わなかったんだ。