「もういーんじゃね?だって、お前笑ったし。さっきまで茶苦茶泣きそうな顔してたから心配したけど。まぁ、泣きたいなら思い切り泣かせてやりたいっていつでも思ってっからさ。そん時はちゃんと呼べよ?」
「優しいねぇ、大亮は。なのに、なーんで一人身なのかなぁ…?」
「余計なお世話だっつーの!つか、優しいのはお前だからだよ。俺は誰かさんみたいに女全部に優しいわけじゃないからな!」
「………」
「あ、わり…」
「ううん。大丈夫。そうだねぇ…あの人はなんで、あんなに優しいんだろうねぇ…」
そう呟いてまた視線を、今度は窓の外に流して小さく溜息をついた。
でも、そこに憂いはあっても、悲しみはない。



