千暁が初めて、お母さんのことを話してくれた時…今でも覚えています。

お前は死なないよな、って不安そうに言う千暁に…私は死んだりしないよ、って自信を持って言えなかったこと。

ごめんなさい。
千暁を置いていくことになりました。
千暁を抱きしめられなくなっちゃったね。
本当にごめんね…。


でも…本当は、少しだけ嬉しかったんだ。
初めて、千暁の心に触れられた気がしたの。

初めて千暁が私に、自分のことを話してくれて…頼りにされてるんだって思えた。


こんなこと言う私のこと、嫌いになっちゃったかな…?

でもね、私は…ずっと千暁のこと大好きだよ。
これからもずっと好きでいると思う。

初めて、好きになった人だったから。