「…ははっ…。
俺、お前からしたら不思議な人だったのかよ。」



俺だって、お前が不思議だったよ。
どこか…浮世離れしていて、汚いものなんか知らないような顔していて。
騙されやすそうだな、なんて思ってた。


あの頃から、お前は…綺麗で可愛くて目が離せなかった。
好きだったんだよ、ずっと。



なんて思いを胸に秘めつつ、俺はページをめくっていく。



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5月3日

今日は、GWだからと縁寿ちゃんと紗綾ちゃんと3人で水族館に行った。

でも、私が途中で倒れて…目が覚めたら病院のベッドにいた。
イルカショー見る約束したのに、それすらも見れなかった…。
2人に迷惑、たくさんかけちゃった。

どうして、こんな身体に生まれてしまったんだろう。
なんで健康な身体に生まれなかったの…?
私が何をしたっていうの…。

こんなこと、思っても仕方ないのに。
いっそ…死ねたら、楽なのに。