「ちーちゃんの彼女さん!
はじめまして、七瀬 柊です。
ちーちゃん、いつも俺に意地悪ばっかり言てるけど…本当は優しいの知ってますから!
ちーちゃんが、一途に彼女さんのこと思ってるのもちゃんと分かってます!!
…ちーちゃんのこと、見守ってあげてください。
何かあった時に、ちーちゃんのこと……助けてあげてください。お願いします。
ちーちゃんは、大事な…俺に大事な友達だから…。」



「七瀬…。」



いい友達を、持った…。
七瀬も明智も…大事な俺の友達だよ。



想世架…。
お前は、今笑ってくれてるか…?


俺、もう…ひとりじゃないんだ。
心から大切だと思える友達が出来た。
お前は一緒に、喜んでくれるか…?



……そう、問いかけた時。
吹き抜ける風の海の香りの中に、桜の香りがした気がした。


想世架…いるのか……?
俺の傍に、お前は…ちゃんといてくれるのか?




__________ふふっ。
大好きだよ、千暁________




どこからか、そう声がした。
可愛らしい笑みと…大好きなあの声。



「俺だって…大好きだよ。
ずっと、お前のことを愛してる……」




愛しい、お前へ。
今までもこれからも、ずっと。
お前だけを見つめて生きるつもりだから…覚悟しておけよ?

俺がそっちにいないからって、勝手に他の男のもんになるんじゃないぞ。



愛してる、想世架。