「……お前は、今幸せか…?」



あんなに、辛くて苦しい思いをしたお前だから…向こうでは。
痛くもなくて、辛くもない。
安寧の幸せな世界で暮らしてほしい。

俺が見せてやれなかった、綺麗な世界で…お前らしく笑っていてほしい。



「……っ…愛してる…。
俺はお前を愛してるよ。」




俺にとったら、想世架は最後の彼女だよ。
俺は…お前以外を愛するつもりは無い。


今までだって……これからだって、お前を愛していく。



ほんのり、まだ温かみのある唇に。
キスを落として…俺は、涙を拭った。



「少しだけ…待っててくれるか?
俺は、もう少しだけここでやっていくよ。」



誰よりも、人のことを気にかけることの出来る想世架だから。

お前はきっと…俺が泣くことを望んじゃいないだろ?
俺がお前の後を追うように死ぬことも、きっと…望んでない。



「お前への餞を見つけてから、迎えにいくから…それまで待ってろよ。
お前はいつまでも俺のものだから。」



お前が笑って、と言ったから。
俺は、笑って生きるよ。

お前が見ててくれてるって、信じてるから…笑っていられる。
お前は俺の心の中では、相変わらず生き続けているから…俺は、大丈夫。


愛してる、想世架。