君が見せてくれた、私の世界

「ここはICU。
集中治療室だよ。」



あい、しー…ゆー……?
どうして私がそんなところに……。



「お前、もう2週間近く眠ってたんだぞ。
もう…目が覚めないかと思った…。
良かった……。」



2週間…?
じゃあ、もう…クリスマスも終わっちゃったの…?
いつの間に……。

クリスマス…一緒に過ごせるかなぁって…期待してたのにな…。



寂しくて、悔しくて…涙が流れたのを感じる。

一緒に…過ごしたかった。
なんで、2週間近くも眠ってしまったの…?
どうして……。



「想世架……?」


「……な、んで…。
い、っしょに…くり、すます……。」


「…色々決めよう、って約束してたもんな。
でも、大丈夫。
また来年、一緒に過ごせばいい。」


「……っ、ん……。」



来年、一緒に……。
来年こそは一緒に…過ごせますように…。




「でも、もう目が覚めたのなら大丈夫ですよ。
数日で通常病棟に戻れるからね。」



早く、戻りたい。
ここはなんだか落ち着かない。


それから、少しするとパパとママも来てくれた。
ママが泣いてたのはなんとなく予想してたけど…パパまで泣くとは思ってなかった。