「……ぅっ…ぁぐっ…。」



口から漏れる、嗚咽と血。
目からこぼれる、涙。


どうしていいの分からず、ただただ込み上げてくるものをその場に吐くことしか…出来ない。


血で、ピンクのパジャマも布団も全部が赤く染まっていく。
押さえた手からは、押さえきれなかった血が溢れてどんどん赤くなる。



「……ぁ…っ…だ、れかっ……ぁぐっ…。」



手探りで、ナースコールを押す。
早く……早く…!!
早く来て!!!



「白鷺さん!!大丈夫ですか!?」


「想世架ちゃん!!!」



どれくらい経ったのか分からない。
本当は大した時間ではないはずなのに、私にとったら…もう何時間も待っていた気分。


バタバタと、音を立てて先生たちが入ってくるのを見て…意識を手放した。