「……っ……ありがとう……。」



素敵な絵を、ありがとう。
私を…見てくれていてありがとう。

ボロボロと涙を零しながら、何気なく…裏を見ると。
そこには、私へのメッセージが書かれていた。



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そよちゃんへ


これを見ているということは、きっと俺はそよちゃんの傍にはいないんだね。
少しだけ残念です。

俺、そよちゃんのこと初めて見た時からずっと気になっていたんだ。
図書館で会った、あの日。
そよちゃんの持っていた洗練された心の清らかさに惹かれて声を掛けた。

あぁ、この子を描きたい。
俺はこの子を描き残したい、って強く思ったんだよ。
だから、描かせてほしいとお願いした時に、快く承諾してくれたのは本当に嬉しかった。


そよちゃんと知り合って接していくうちに、どんどんそよちゃんに惹かれていく自分がいました。

彼氏がいたことには少し驚いたけれど、こんな可愛い子を放っておく男はいないよねって納得する自分もいたよ(笑)

でもね、そよちゃん。
これだけは覚えててほしいんだ。
俺のことは忘れてもいいけれど、俺がきみを好きだったってことだけは忘れないで。
俺の気持ちは、覚えておいてほしい。

そよちゃんは、笑うと可愛いから。
いつまでも笑っていてください。
俺が大好きな可愛い笑顔を、沢山見せてください。
俺の分まで、沢山笑ってください。


ここまで読んでくれてありがとう。
そよちゃんと過ごした日々は、俺にとってのかけがえのないものです。
ずっと、大好きです。


桐原 直央
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