そう思い立った私は、日記をしたためてベッドの中で頭を働かせた。

ここにいて、出来ること。
私が…しないといけないことが、あるはず。
私にしか、できないことがあるはず。



「うーん…。」



全然、思いつかない。
日記を書くことくらいしか…ないんだから。
……日記、でなにか出来ることないかな。



「あ、そうだ。」



ふと思い立って、日記帳の1番後ろのページを開く。
ここに、気になったことを書けばいいんだ。
ママの特徴やパパの特徴。
私がこのベッドから見てる世界のこと。
全部、書けばいい。
ただの日記じゃなくて……こっちは、観察日記にしよう。



「楽しそうかも。」



このページが埋まる頃には、きっと私はどんな風になっているのかな。
たくさんの人と関わって、私の世界も広がっていくんだ。

想像しているうちに、だんだん眠気が襲ってきて…わくわくしながら、目を閉じた。