「そよが、したいようにしなさい。
それを助けるのが…ママとパパなんだから。」


「…うん…。
ありがとう、ママ。」



したいように…する。


いつ死ぬか分からないんだから、私だって…やりたいことやる。



……冷泉くんに、好きですって伝えたい。


ずっと前から、好きでしたって。



「……冷泉くん…。」



ママが帰った静かな病室の中で、私の声だけが響く。



今度、冷泉くんが来てくれた時に…言おう。



「…っ…。」



振られちゃう、かな。


私みたいな女の子に好かれたって嬉しくないから…嫌だって言われちゃうかな。



ぐるぐると不安で頭がいっぱいになる。



それでも、もう。


この気持ちを押さえることは出来ない。



好きなんだもん。


大好きで、溢れ出てきて…止まらなくて。



冷泉くんのこと考える度に、苦しくて…辛い。