「……想世架…。」



あんな風に、強がって会議室を後にした俺は。


1人、病院の中庭で涙を落とした。



「……クソッ…。」



なんで、あいつなんだよ…。


想世架が死ぬ必要なんてねぇだろ…。


あいつ、楽しそうに笑ってたじゃねえか。


学校来るの楽しい!って、俺に笑いかけてくれてたじゃねぇかよ…。



「なんで…お前なんだろな…。」



俺が好きなものは、全部消えていく。


俺が愛していたものは…俺の心に風穴を開けて消えていくんだ。