君が見せてくれた、私の世界

「なぁに?」


「思ってた以上に、そよが元気そうでパパは安心したよ。
…そうだ、そよにお土産。」



はい、と両手で抱えられるくらいの大きめな袋が渡された。


なんだろ…?



「…わぁ!」



気になって開けてみると、そこには真っ白でレースやフリル、リボンの沢山ついたワンピースが入ってた。


それとセットの、ショールとバッグ。



「あら、可愛いじゃない。」


「聖美にも後であげるからね。」


「可愛い…。」



まるで、童話に出てくるお姫様みたいなふわふわのワンピース。


似たようなものは、いくつか持ってるけど…ここまで可愛いのは初めて。



「ヘアオブジェも奥の方に入ってるから、聖美にご飯の後につけてもらいなさい。
きっと、そよの黒髪に映えるよ。」


「ありがとうパパ!」



可愛いなぁ…。


ずっと見てても飽きないくらい。