【完】溺れるほど、愛しくて。




そう思った俺は女に忠告したけど聞かずにナンパされてやがった。



別に興味もねぇしどうなろうと俺には関係ねぇと思っていたから

無視して通り過ぎようとしたけど、どうしても舞花のことが頭をよぎり結局助けちまった。


その女こそが葛城萩花だった。
顔を見た瞬間にすぐに舞花の妹だと気づいた。


舞花は自分の妹のことも俺たちに話していたから。



“妹はこんな私を姉として尊敬してくれてるの。本当は恨まれてもおかしくないのに”



と辛そうに語っていたことをまだ覚えていた。


でも、正直信じられなかった。


だって大人っぽくて清楚な舞花とは真逆でガキですぐ強がるし、


でも変なところが度胸があって…とても姉妹とは思えなかった。


俺が近づく相手じゃねーと思って遠ざけていたのに萩花は諦めずに俺にはアタックし続けた。


もちろん、好きになんてなる予定はなかった。


だけど時折、見せる大人な雰囲気に俺は魅了されてしまったのかもしれない。


その雰囲気は姉の舞花とも似ているが、舞花にはない何かが俺の中で萩花のことを惹き付けた。


いつしか舞花は俺の心で思い出となり、今じゃ萩花に自分でも驚くほど惚れ込んでいる。


許される恋じゃない。


そう分かっているけど好きになってしまった以上、手離すなんてことはもうできなくなっていた。


今は萩花が好きで好きでたまんねぇ。


こんな事言うのもあれだけど舞花のときよりもずっと好きだ。