せんせい。

In飲み会

「渡ーー!」

「何や潤。」

その夜俺は同僚の渡(わたる)と飲みに来ていた。

今日あった宮西のことを相談するためだ。

「なぁ。あんな風に言われたらどうすればええん?」

「お前自分が気づいてないだけで、結構ええ顔しとるからなー。後、生徒に優しいし。まぁ。中学生が言うとる事なんか1ヶ月も続かんわ。1ヶ月経ったらまた違うやつに好き好き言うとるやろ。そんなもんや。やし、あんまり気にすんな。」

「渡は言われたことあるん?そんなこと。」

「俺なんかあるわけないやろ。この熊さんみたいな巨体で、中学生どころか同年代からもそんなん言われたことないわ!」