二人だけの秘密

「今頃美希さんは、僕以外の客と………」

嫌な妄想が、僕の頭の中に膨らむ。1秒が、1分のようにとても長く感じる。まるで、つまらない授業中のようだ。

「まだか……」と、思って腕時計に視線を落とすと、あれからまだ数分しか経過していなかった。

ーーーーーー会いたい感情が募る。



ーーーーーー一時間後ーーーーーー。

「お客様、どうぞ。長らく、お待たせいたしました」

店長の松岡さんが、申し訳なさそうに言う。

「………」

僕は黒色のソファーから立ち上がり、美希さんが待機している個室に案内された。ドアを開けると、待ちに待った瞬間が訪れた。