「ふぅーん」と言って、今度は

「藤沢女子……だよね」

と聞いてくる。


「あ、一応……」

目を合わせようとこっちを向いてくるけど、恥ずかしすぎて顔も見れない。


「俺、飯田 隼汰」

「飯田くん……」

「連絡先交換しよ」

「あ、はい……」


飯田くんに言われるがまま、連絡先を交換した。

「……千代」


……ん??

な、なにその甘い声。


不覚にも、ドキッとしてしまう。