片恋電車~君の隣は特等席~



***


「ごめんっ、先帰っててくれる?」

あたしの目の前で手を合わせて謝るりぃ。


放課後……居残りしなきゃならないといけなくなったらしい。


「全然いいよっ、じゃあ先帰るね」

「ごめんね……」


そう言うりぃに手を振って、あたしは学校の最寄り駅へと向かう。


駅は、学校から歩いて5分。

携帯で音楽を聞きながら歩いていく。


「りぃ……居残りかぁ」

小さく呟いて、道路のアスファルトを蹴る。