片恋電車~君の隣は特等席~



8月。クーラーが効いている電車でも、汗がかなり出てくる。

りぃはタオルで汗を拭いていた。


「もう学校つくよ」

「ホントだ」


少し乗れば、すぐに学校につく。

あたしたちが毎朝乗っているこの電車は、学生が多い。


男子もいるけど、声をかけられるとかそんなことはなく……。


「千代ー」

「はっ、はぁい」

りぃに呼ばれて、あたしは慌てて電車を降りた。



いつもと変わらない日常。

いつもと変わらない電車内。


でも……あの時は違った。