「本土に通院してるんだ! 船に乗らなきゃいけないし、通院費も高額で、それで……!」


「俺知ってる。お前の妹、サッカーしてるだろ」


晴哉の冷たい声が聞こえて来た。


星夜がグッと言葉を飲みこんだ。


「俺の弟も同じ幼稚園で、一緒にサッカーしたんだって話してたんだ」


晴哉がジッと星夜を見つめている。


「それは……きっと、体調の良いときに」


「もうやめろよ。それ以上言ったら、お前1人が死ぬはめになるぞ」


晴哉の言葉に、星夜は黙り込んでしまったのだった。