「あぁ。それに……映像が流れてるんだ」


その言葉にあたしは息を飲んだ。


結局、次の映像も流され始めたのだ。


里子の意見は通らなかったんだ。


「……そっか。そうなるよね……」


あたしは小さな声でそう呟き、大和と手を握り合って教室へと戻ったのだった。