「あたしたちはすでに加害者よ。殺人を黙認してるんだから当たり前だよね。誰が手を汚しても、それはクラス全員の罪になる」


あたしはそう言った。


全員の罪なら、少しは気が楽になるはずだった。


「大丈夫。あたしたちも協力するから」


あたしはサツキと裕司へ向けてそう言ったのだった。