できれば自分が犯罪者になることは避けたいだろう。


けれどこれは割けては通れないことなのだ。


殺人実行までに心を決めておいて欲しかった。


「ふざけんな!!」


そう叫んだのは彩だった。


彩は普段可愛い顔を鬼のように吊り上げて怒っている。


今まで何でも手に入れてきた彩は、笑顔でいさえすればなんでも許されて来たのだ。


それがここでは通用しなくなった。


爆発を起こした彩は大股で教室を出て行ってしまったのだった。