「サツキが告白したってわかっててあんなことしたんだ?」


真奈美が彩へ向けてそう言った。


「違う! あたしだってずっと好きだったから!」


彩はそう言い、左右に首をふった。


その目には涙が浮かんでいる。


「でもあたしの彼氏もとったよね!?」


真奈美は勢いよく立ち上がってそう言った。


クラス内がざわめく。


「彼氏をとったって、どういうこと?」


サツキが真奈美へ聞いた。


「中学校の頃、あたし星夜と付き合ってたの」


真奈美の告白に星夜がサッと視線を外した。


それは肯定しているのと同じようなものだった。


「だけど彩が横取りした!」


そう言い、真奈美が彩を指さした。