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悪夢の雨が終ってからも、あたしたちは同じクラスだった。


みんななにも変わらない。


けれど今までのような仲の良さは消え失せて、どこかよそよそしくなっていた。


今までずっと一緒にいたのにあたしたちはお互いになにも知らなかったのだ。


集団幻覚で見たことが本当なのかどうかわからない。


確認する勇気もない。


「おはよう優衣」


里子が手を振りながら走って来る。


「おはよう」


あたしは笑顔で返事をした。


「よぉ、2人とも」


大和が追いかけてやってきた。


3人並んで教室へと向かう。


あんなことがあっても変わらない関係がある。


あたしと里子と大和の関係は、決して変わらない。


あたしは、そう信じていたのだった。