目が覚めた時、あたしは病院のベッドの上にいた。


白い、清潔な天井が見える。


首を巡らせてみると、隣には大和が寝ているのがわかった。


体を起こそうとしたけれど、とても重くて言う事をきいてくれない。


「優衣!?」


そんな声が聞こえてきて、あたしの両親が近づいて来た。


「お母さん……お父さん」


どうにか声は出てくれた。


「よかった。目が覚めて」


ホッとして涙を浮かべているお母さん。


あたし、どうしたんだっけ?


記憶を巡らせてみても、残虐なシーンばかりが思い浮かんでくる。


その後どうなってしまったのか全然わからなかった。