ジャンケンをして1人鬼を決めて、鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたり。


たった3人だったけれど、とてもたのしかったあの頃。


「懐かしいね。こうしてジャンケンするの」


あたしがそう言うと、大和と里子は頷いた。


「よく遊んだよね3人で」


里子が言う。


「また、遊ぼうか」


大和が言った。


「そうだね。これが終ったら」


あたしが言うと、大和は左右に首を振った。


「そうじゃない。今ジャンケンをして鬼ごっこをするんだ」


「え?」


あたしと里子は瞬きをして大和を見た。


「いいだろ。これで最後になるかもしれないんだから」


大和が言う。