「俺、空腹を感じないこととか、トイレに行かなくても平気な事が不思議だったんだよな」


そう言えば、そういう話もしていたっけ。


確かに不思議だったけれど、この異常な状況いるから体の感覚もおかしくなっているのだと思っていた。


「鍵が開いているのに学校から出られないのだって、十分におかしなことだよ」


里子がそう言った。


「そうだよね」


あたしは頷く。


これらすべてが空から来た悪いもののせいなのだろうか。


ここまで非現実的な事が起こるなんて、想像もしていなかった。