その時だった。


「なに、勝手に話進めてんだよ……」


低い声が後方から聞こえてきて、振り向いた。


晴哉がゆっくりと立ち上がり、血走った眼をこちらへ向けている。


持っていたペンが音を立てて落ちた。


里子たちも驚いた顔を浮かべている。


「次の投票で俺を殺す気かお前ら!!」


晴哉がその場で叫んだ。


話し合いの内容を聞いていたのだ。


「落ち着け晴哉」


大和が晴哉に近づいて行く。


「だったらお前が死ねよ!」


晴哉が叫び、大和の体を突き飛ばした。