雨は相変わらず続いていた。


けれど、当初のような激しさはなく、少し和らいでいるように感じられた。


「ついに残り5人か……」


大和が小さな声でそう呟き、顔を歪めた。


13人いたクラスメートが残り5人。


たった数時間の内にこれだけ少なくなるなんて思ってもいなかった。


学校に閉じ込められたときはみんな一丸となって外へ出ようとしていたのに、今ではその影も見られない。


クラスメートたちの影の部分をさらけ出され、自分が生きる事で精いっぱいになっている。


「すまんなお前らぁ。次からは映像がないんだぁ」


先生が教卓に立ち、そう言った。


映像がない。


そう聞いてあたしは焦った。