雄たけびは奇声に変わり、疲れから動きは怠慢になっていく。


それでも2人はしっかりと立ち、相手を睨み付けていた。


しかし、疲れた戦いは長くは続かない。


裕司の足がよろめいて、晴哉はそれを見逃さなかった。


カッターナイフを振りかざして裕司の背中に突き刺した。


裕司の悲鳴が上がる。


晴哉はそのまま裕司の体を廊下に押し付けて、裕司の背中に何度も何度もカッターの刃を突き立てた。


カッターナイフは裕司の制服を切り裂き、肉を切り裂き、血管を切り裂いていく。


大きな血管に行きつかないのか、血が流れ出ても裕司は生きていた。


晴哉の下で力を失いながらも、まだ抵抗を見せていた。


「もう、死んでくれ!!」


晴哉が叫び声を上げる。


その顔は涙と血でグチャグチャになっている。